クラスだより・こりす1歳児

こりす1歳児

言葉にならない言葉 文責 田代 美穂

~自我の芽生え~

 園庭の緑もますます濃くなり、季節は夏の入口に差しかかろうとしています。ですが、まだまだ雨が続きじめじめとした日が続いています。また、急に暑くなったり、朝晩は肌寒かったりと体調管理の難しい季節ですが、衛生面の管理など気をつけながら快適に過ごしていきたいと思います。

最近は、担任や園生活のリズムに慣れるにしたがって、ずいぶんと落ち着いて過ごせるようになってきました。その反面、遊ぶ時には活発に自己主張し合う場面も増えてきて、おもちゃなど物の取りあいや座る場所のうばい合いでトラブルになることがよくあります。

1、2歳児のこの時期というのは、自我が芽生え「これがしたい!」「あれが欲しい!」「自分で!」といった自分の思いは、とても強くなってきているのに、それをうまく言葉に表せずに自分の思いが相手に分かってもらえないことでイライラしていることが多く、「考えるより先に行動に出てしまう時期」です。大人の様に「こうしたらこうなる」という見通しがまだはっきり持てないので、「ボクノ!ワタシノ!」「イヤダ!」などという言葉の代わりにとっさに押し合い、かみつきやひっかきなど体で直接むかっていく行動になりがちです。こうした行為は、子たちにとっては「言葉にならない言葉」なのです。

感受性が強い分、自分の気持ちや物への愛着も強いと考えられ、その気持ちが自分の思い通りに満たされないことで、自分の思いをよりはっきりするために「けんか」も増え、ことばで十分に表現できないために、かんだり、たたいたりの行動も増えてきます。

特にかみつきは、くっきりと歯形が数日残ることからも、かまれた保護者の方にはショックが大きく、本当に心が痛む思いで、さぞかし腹も立つことだろうと、私達もお詫びを言いながらつらい思いをしています。(噛みつきを未然に防ぐ努力はしているものの,とっさのことなので私たちの力が及ばず噛みつきが発生してしまい,申し訳ありません。)子どもの思いに寄り添い共感し、その子の気持ちを押さえ込むのではなく、上手な出し方、人とのかかわり方を身につけてほしいと思っています。相手をしっかり意識していくようなあそびや一緒に共有できるあそびを取り入れていきたいと思います。

≪お知らせとお願い≫

・プール遊びも始まります。着替えを多めに持たせてください。

・手、足の爪をこまめに切ってあげてください。

≪今週の予定≫

2日(水)体:トンネルくぐり  5日(土)合同散歩 3日(木)文:ビッグ絵本 7日(月)小運動会 4日(金)わ:おにさのるすに 8日(火)避難訓練